対象者様のズボンの上げ下げ獲得、動作改善は日常生活自立に必要不可欠です
私が行っているトイレ動作時のズボンの上げ下げの観察ポイントについてまとめました
片麻痺の方の機能的なズボンの上げ下げ動作
機能的→健側骨盤正中位保持でのズボンの上げ下げ動作
非機能的→健側骨盤後退でのズボンの上げ下げ動作
対象者様が獲得を目指すズボンの上げ下げ動作は、骨盤後退することなく動作が行えるようになることが理想と考えます
骨盤後退とは
片麻痺の方の骨盤後退の原因は
脳梗塞による身体感覚の異常
体幹筋の麻痺
が主な原因と考えます
そのため左右非対称な姿勢となりインナーユニットは弱化し腸腰筋の過緊張、腰方形筋などの代償がおこります
そのためズボンをうまく下ろすことができません
ズボンの上げ下げに必要な機能評価
①立位姿勢での体幹の関節可動域
- 体幹側屈の自動運動関節可動域(骨盤後退・虚脱の代償注意)
- 体幹回旋の自動運動関節可動域(骨盤後退・虚脱、体幹側屈の代償注意)
②立位バランスの評価(ファンクショナルリーチテスト)
- 18.5cm未満で転倒リスクが高いので18.5cm以上を目標とする
治療の考え方
まずは片麻痺の方の左右非対称な姿勢を左右対象に近づけ
ボディイメージの改善、筋力の改善を目指すことで動作の獲得・改善が可能となると考えます
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