リハビリに効果があった学習方法についてブログにまとめました
セラピストの体作り

セラピストのための虫様筋握りと手の感覚訓練

対象者様の体を触る時は虫様筋握りを意識しています

対象者様の体に触れる場合、手掌尺側から触れると防御性収縮を出しにくいと教わりました

しかし対象者様の体に触れるときに何度も触り直していると防御性収縮を与え余計な緊張を高めてしまいます

また、虫様筋握りは手の尺側が対象者様の体から離れないことが大切だと考えます

私の場合、手のひらの尺側が対象者様の体から離れても気づかないでそのまま操作している場合がありました

それは私の手掌尺側の感覚に原因があると考えました

感覚について調べてみました

感覚とは

感覚には

①表在感覚(触覚・痛覚・温度覚など)

②深部感覚(関節覚(位置覚、受動運動感覚)・振動覚など)

③複合感覚(二点識別覚・立体認知など)

があります

対象者の体の情報を受け取るのは③複合感覚が重要と考えます

複合感覚(二点識別覚と立体認知)とは

まずは複合感覚の異常の定義です

 =表在感覚が正常で複合感覚の識別ができない場合、複合感覚の異常があるとする

・二点識別覚

 =体の二点に触覚刺激を加えたとき、それが別々の二点であることを識別できる感覚

 *触二点識別閾値とは

 =体の二点に触覚刺激を加えたとき、それが別々の二点であることを識別できる最小距離

 →小さいほど皮膚の空間解像度は高い(指先は3~6mmと小さい、手掌は15~20mm

 *視覚も関与し、見る場合は見ない場合に加え閾値が小さくなる

・立体認知

 =日頃知っている、マッチの箱などを触ってそれが何かわかる感覚

 指先の感覚に比べれば手掌の感覚は弱いです

 私の場合、特に手掌尺側は主観で言えば少し皮膚が厚く、対象の状態を感じにくいようです

 立体認知は『日頃知っている』なので手掌尺側でしっかり触り慣れていることも必要であると考えます

私の自主訓練方法

尺側のMP関節で対象者様の筋腹を持続してはさめるようになることが最終目標と考えます

そのときに、手掌尺側の皮膚で対象者の筋肉を感じられる精度が高まれば、何度も触り直したり握りが外れたりすることが改善すると考えました

段階付けは

①開眼して手掌尺側で堅い物品がわかるようになる

②閉眼して手掌尺側で堅い物品がわかるようになる

③堅いものが手掌尺側から離れないで握れる(虫様筋握り)

④開眼して手掌尺側で柔らかいもの(自分の反対の腕の筋肉など)の形がわかる

⑤閉眼して手掌尺側で柔らかいもの(自分の反対の腕の筋肉など)の形がわかる

⑥柔らかいものが手掌尺側から離れないで持続的に握れる(虫様筋握り)

まとめ

練習すると対象者様の筋肉が感じ取りやすくなったと思います

私が手掌のどこで対象者様の筋肉を握っているのか確認することもできました

虫様筋も鍛えて虫様筋握りの精度を高めていきます

ABOUT ME
プラス思考な訪問リハビリセラピスト
広島県の作業療法士。リハビリと趣味のテナーサックスに没頭中!日々臨床で疑問に思ったこと、学習した内容、克服した方法など発信します!音楽はハッピーなジャズが好き!