リハビリに効果があった学習方法についてブログにまとめました
リハビリの学習方法

関節可動域訓練(ROM)について

プラス思考な
空振りセラピスト

 関節可動域訓練ってどんな印象ですか?

 私は対象者の体を動かす上で基礎中の基礎だと感じています!

 ここでは、自分が関節可動域訓練を行う上で注意していることについて共有できたらと思います!

なぜ関節可動域訓練をきちんと学ぶことが大切なのか

 関節可動域を改善できることはもちろん、運動時に出現する代償動作を確認する上で非常に有効な方法でもあると感じました

プラス思考な
空振りセラピスト

 関節可動域訓練を行う上であらかじめ正常動作代償動作とは何かを知っておくことはとても大切だと思います

肩関節屈曲の正常動作

①肩関節屈曲時0~60°までは肩甲骨は動かない(三角筋前部線維が動力筋)

②肩関節屈曲時60°-120°までは肩甲骨が上方回旋する(三角筋前部・中部、僧帽筋下部、前鋸筋が動力筋)

③肩関節屈曲120°~180°までは脊柱も運動に参加する、肩関節屈曲150°で肩甲骨は内転に転じる(三角筋後部、僧帽筋下部、前鋸筋が動力筋)

ローテーターカフ(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)=上腕骨頭を関節窩に対し上腕骨頭を引き付ける、肩甲上腕リズムを良好に保つ

肩甲上腕リズム=屈曲と外転における上腕骨挙上と肩甲骨上方回旋の割合は約2:1である

凹凸の法則=上腕骨頭は肩甲骨関節窩に対して凸の法則で動く

・肩関節屈曲は外旋を伴う

肩関節屈曲時の代償動作

 肩関節屈曲早期で肩甲骨挙上肩関節内旋を伴う屈曲が起こりやすいです

関節可動域訓練で意識していること

①まっすぐ動かす(どの角度で代償運動が起こるかを感じながら動かす)

②ROMを開始する前にまず僧帽筋上部繊維や上腕二頭筋や大胸筋が緊張しないように上肢を包む、または支えるように持ち、相手に無駄な力を入れさせないようにする

②代償動作を評価するために、毎回ランドマークを触らなくてもわかるようになるまで繰り返して触り確かめる

プラス思考な
空振りセラピスト

 骨の動きを正しく把握する為に、日頃からランドマークを触らなくても見てわかるように練中することは非常に重要だと感じます

 例えば、肩関節屈曲の自動介助運動を行うときに、肩峰や烏口突起、大結節などを触らなくてもわかるようにしておくことです

 運動前後はもちろん運動中に肩甲骨が挙上、上腕骨が内旋しているなどがわかることでどのような代償運動が出現しているかがわかります

 代償が出現しないように運動を誘導する工夫ができるようになると考えます

ランドマークがわかるようになる為の方法

・運動前にランドマークを確認する

・関節を動かしているときにどのように骨が動いているのかを視覚化する

・運動後に本当に視覚化した通りに動いていたのかを触って確認する

 これを繰り返していくことで視覚化の精度が上がると考えます

 また、自動運動、自動介助運動での代償運動がなぜ起こったのかを考えながら動かすことで対象者の運動の質が改善すると感じています

 例えば自分の持ち方で防御性収縮を引き起こしたのではないか、声かけなどを使用して正常な運動を促せないか、運動の誘導方向はこれで良いかなどを考えROMを行うことはとても大切なことだと感じます

ABOUT ME
プラス思考な訪問リハビリセラピスト
広島県の作業療法士。リハビリと趣味のテナーサックスに没頭中!日々臨床で疑問に思ったこと、学習した内容、克服した方法など発信します!音楽はハッピーなジャズが好き!